プログラミングは、現代社会において欠かせないスキルの一つです。Webサイトやアプリ、ゲームやAIなど、さまざまな分野でプログラミングが活用されています。しかし、プログラミングを学ぶには、どのような方法があるのでしょうか？

プログラミングについて初心者向けに解説した記事はこちら

プログラミングを学ぶ方法として、独学やオンラインスクール、専門学校や大学などがあります。それぞれにメリットやデメリットがありますが、共通して必要なのは、自分のスキルを証明できる資格です。

プログラミングの資格は、自分の能力を客観的に評価してもらえるだけでなく、就職や転職にも有利になります。また、資格取得のために勉強することで、プログラミングの知識や技術を体系的に身につけることができます。

この記事では、プログラミングの資格を難易度別に紹介します。初心者から上級者まで、自分に合った資格を見つけて、プログラミングのスキルアップを目指しましょう。

プログラミングの資格を取るメリット

プログラミングの資格を取るメリットは、以下の3つです。

• 就職・転職に有利：
  プログラミングの資格は、就職・転職に有利になります。プログラミングの仕事は、需要が高く、競争も激しい分野です。その中で、資格を持っていると、自分のスキルや経験を証明できるだけでなく、他の応募者と差別化できます。また、資格によっては、給与や待遇などにも影響することがあります。
• スキルアップ：
  プログラミングの資格は、スキルアップにつながります。プログラミングは、常に新しい技術やトレンドが出てくる分野です。そのため、自分の知識や技術を常に更新しておくことが重要です。資格取得のために勉強することで、最新のプログラミング言語やフレームワークなどを学ぶことができます。また、資格によっては、特定の分野や領域に特化したスキルを習得することができます。
• キャリアアップ：
  プログラミングの資格は、キャリアアップに役立ちます。プログラミングの仕事は、単にコードを書くだけではありません。システム設計や開発管理など、さまざまな役割や責任があります。そのため、自分のキャリアパスや目標に合わせて、必要な資格を取得することが大切です。資格を取得することで、自分の専門性や信頼性を高めることができます。

プログラミングのおすすめの資格9選(難易度別)

プログラミングに関する資格は数多くありますが、その中でもおすすめの9個を紹介します。難易度別に初級レベル・中級レベル・上級レベルに分けています。

初級レベル

初級レベルの資格は、プログラミング初心者や経験者でも取得しやすいものです。基本的な知識や技術を身につけることができます。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IT業界で働く人に必要な基礎的な知識や技術や応用能力を測る試験です。プログラミング言語やアルゴリズム、データベース、ネットワーク、セキュリティなどの分野が出題されます。試験は午前と午後の2部構成で、午前はマークシート方式の選択問題、午後は記述式の問題です。合格率は約30%程度です。

基本情報技術者試験は、IT業界で働く人にとって最低限の資格とされています。プログラミングだけでなく、ITに関する幅広い知識を身につけることができます。また、基本情報技術者試験に合格すると、上位の資格である応用情報技術者試験やITストラテジスト試験などの受験資格が得られます。

試験は年2回（春・秋）実施されます。受験料は10,500円です。

Python3エンジニア認定基礎試験

Python3エンジニア認定基礎試験は、Python3というプログラミング言語に関する知識や技術を測る試験です。Python3は、シンプルで読みやすく、多くの分野で使われている人気の高い言語です。試験はマークシート方式の選択問題で、合計40問中28問以上正解する必要があります。合格率は約70%程度です。

Python3エンジニア認定基礎試験は、Python3の初級レベルの資格です。Python3の基本的な文法や機能、ライブラリやモジュールなどを学ぶことができます。また、Python3エンジニア認定基礎試験に合格すると、上位の資格であるPython3エンジニア認定データ分析試験やPython3エンジニア認定アプリケーション開発試験などの受験資格が得られます。

Java SE 8 Silver

Java SE 8 Silverは、Java SE 8というプログラミング言語に関する知識や技術を測る試験です。Java SE 8は、オブジェクト指向やラムダ式などの機能を備えた汎用性の高い言語です。試験はマークシート方式の選択問題で、合計77問中49問以上正解する必要があります。合格率は約50%程度です。

Java SE 8 Silverは、Java SE 8の初級レベルの資格です。Java SE 8の基本的な文法や機能、APIやコレクションフレームワークなどを学ぶことができます。また、Java SE 8 Silverに合格すると、上位の資格であるJava SE 8 GoldやJava EE 7 Application Developerなどの受験資格が得られます。

試験は年中受けることができます。受験料は27,500円です。

中級レベル

中級レベルの資格は、プログラミング経験者や上級者向けのものです。応用的な知識や技術を身につけることができます。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験よりも高度な知識や技術を測る試験です。プログラミング言語やアルゴリズム、データベース、ネットワーク、セキュリティなどの分野に加えて、システム開発やプロジェクト管理などの分野も出題されます。試験は午前と午後の2部構成で、午前はマークシート方式の選択問題、午後は記述式の問題です。合格率は約20%程度です。

応用情報技術者試験は、IT業界で働く人にとって高度な資格とされています。プログラミングだけでなく、システム開発やプロジェクト管理などのスキルを身につけることができます。また、応用情報技術者試験に合格すると、上位の資格であるITストラテジスト試験やシステムアーキテクト試験などの受験資格が得られます。

試験は年2回（春・秋）実施されます。受験料は23,100円です。

Python3エンジニア認定データ分析試験

Python3エンジニア認定データ分析試験は、Python3というプログラミング言語を使ったデータ分析に関する知識や技術を測る試験です。データ分析は、ビッグデータやAIなどの分野で重要なスキルです。試験はマークシート方式の選択問題で、合計40問中28問以上正解する必要があります。合格率は約60%程度です。

Python3エンジニア認定データ分析試験は、Python3の中級レベルの資格です。Python3を使ったデータの収集や加工、分析や可視化などを学ぶことができます。また、Python3エンジニア認定データ分析試験に合格すると、上位の資格であるPython3エンジニア認定機械学習試験やPython3エンジニア認定深層学習試験などの受験資格が得られます。

Java SE 8 Gold

Java SE 8 Goldは、Java SE 8 Silverよりも高度な知識や技術を測る試験です。Java SE 8は、オブジェクト指向やラムダ式などの機能を備えた汎用性の高い言語です。試験はマークシート方式の選択問題で、合計85問中55問以上正解する必要があります。合格率は約40%程度です。

Java SE 8 Goldは、Java SE 8の中級レベルの資格です。Java SE 8 Silverで学んだ内容に加えて、並行処理や例外処理、IOストリームやNIO2などを学ぶことができます。また、Java SE 8 Goldに合格すると、上位の資格であるJava EE 7 Application DeveloperやJava EE 7 Web Services Developerなどの受験資格が得られます。

試験は年中受けることができます。受験料は38,500円です。

上級レベル

上級レベルの資格は、プログラミング上級者や専門家向けのものです。高度な知識や技術を身につけることができます。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、ITを戦略的に活用するための知識や技術を測る試験です。ITのビジネスやマネジメントに関する分野が出題されます。試験は午前と午後の2部構成で、午前はマークシート方式の選択問題、午後は記述式の問題です。合格率は約10%程度です。

ITストラテジスト試験は、IT業界で働く人にとって最高峰の資格とされています。プログラミングだけでなく、ITの戦略立案や実行、評価や改善などのスキルを身につけることができます。また、ITストラテジスト試験に合格すると、上位の資格であるシステムアーキテクト試験やプロジェクトマネージャ試験などの受験資格が得られます。

Python3エンジニア認定深層学習試験

Python3エンジニア認定深層学習試験は、Python3というプログラミング言語を使った深層学習に関する知識や技術を測る試験です。深層学習は、AIの最先端の分野であり、画像認識や自然言語処理などの応用が広がっています。試験はマークシート方式の選択問題で、合計40問中28問以上正解する必要があります。合格率は約50%程度です。

Python3エンジニア認定深層学習試験は、Python3の上級レベルの資格です。Python3を使った深層学習の基礎や応用、フレームワークやライブラリなどを学ぶことができます。また、Python3エンジニア認定深層学習試験に合格すると、上位の資格であるPython3エンジニア認定AI開発者試験などの受験資格が得られます。

Java EE 7 Application Developer

Java EE 7 Application Developerは、Java SE 8 Goldよりも高度な知識や技術を測る試験です。Java EE 7は、Webアプリケーションやエンタープライズアプリケーションを開発するためのプラットフォームです。試験はマークシート方式の選択問題で、合計70問中45問以上正解する必要があります。合格率は約30%程度です。

Java EE 7 Application Developerは、Java EE 7の上級レベルの資格です。Java EE 7の基本的な概念や機能、APIやフレームワークなどを学ぶことができます。また、Java EE 7 Application Developerに合格すると、上位の資格であるJava EE 7 Web Services DeveloperやJava EE 7 Enterprise JavaBeans Developerなどの受験資格が得られます。

まとめ

この記事では、プログラミングの資格を取るメリットやおすすめの資格9選を難易度別に紹介しました。プログラミングの資格を取ることで、自分のスキルを証明したり、知識や技術を体系的に学んだり、スキルアップやキャリアアップにつなげたりすることができます。プログラミングに興味がある人やスキルアップしたい人は、ぜひチャレンジしてみてください。