データサイエンティスト検定★とは?試験の概要やメリット、対策方法を徹底解説

データサイエンティスト検定★とは?試験の概要やメリット、対策方法を徹底解説

データサイエンティストという職種は、近年注目されている分野の一つです。データサイエンティストとは、ビッグデータやAIなどを活用して、ビジネスや社会に価値を提供する専門家のことです。しかし、データサイエンティストになるためには、どのようなスキルや知識が必要なのでしょうか?

そこで、一般社団法人データサイエンティスト協会が行っている「DS検定® ★ データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル」(以下、DS検定® ★)という試験があります。この試験は、データサイエンティストに必要な3つのスキル領域(データサイエンス力、データエンジニアリング力、ビジネス力)について、見習いレベル(★)の実務能力や知識を証明することができます。また、数理・データサイエンス・AI教育のリテラシーレベルの実力も有していることを示すことができます。

データサイエンティストに必要なスキルや仕事内容、年収について詳しく解説した記事はこちら

この記事では、DS検定® ★の概要やメリット、対策方法などを紹介します。データサイエンティストを目指す方や興味を持つ方はぜひ参考にしてください。

DS検定 ★の概要

DS検定® ★は、選択式問題90問を90分で解く試験です。全国の試験会場でコンピューターを使って受験します(CBT)。受験資格はありませんが、対象者は以下のような方を想定しています

  • データサイエンティスト初学者
  • これからデータサイエンティストを目指すビジネスパーソン
  • データサイエンティストに興味を持つ大学生や専門学校生など

出題範囲は、データサイエンティスト協会が定義したスキルチェックリストver.4に基づきます。スキルチェックリストは、3つのスキル領域について4段階のレベル(★~★★★)で評価されたものです。DS検定® ★では、各領域の★レベル相当と数理・データサイエンス・AI教育のリテラシーレベルにおけるモデルカリキュラムを総合した範囲が出題されます

具体的には、以下のような内容が含まれます

  • データサイエンス力
    統計数理基礎、線形代数基礎、微分・積分基礎、集合論基礎、統計情報への正しい理解、データ確認・理解・洞察・加工・表現・実装技法、回帰・分類・グルーピング・性質・関係性の把握・因果推論・時系列分析などの分析手法、機械学習・深層学習・自然言語処理・画像認識・映像認識・音声認識などのAI技術など
  • データエンジニアリング力
    システム企画・設計・アーキテクチャ設計、クライアント技術・通信技術・分散技術・クラウド技術、データ抽出・収集・構造の基礎知識・テーブル定義・DWH、フィルタリング処理・ソート処理・結合処理・前処理・マッピング処理・サンプリング処理・集計処理・変換・演算処理などのデータ加工技術、データ出力・展開・連携技術、基礎プログラミング・拡張プログラミング・アルゴリズム・分析プログラム、SQL、ITセキュリティの基礎知識・攻撃と防御手法・暗号化技術・認証、ソース管理、AutoML、MLOps、AIOpsなど。

データエンジニアリングに特化した資格についてはこちらから

  • ビジネス力
    ビジネスマインド、データ・AI倫理、コンプライアンス、契約、MECE、構造化能力、言語化能力、ストーリーライン、ドキュメンテーション、説明能力、AI活用検討、KPI、スコーピング、データ入手、分析アプローチ設計、データ理解、意味合いの抽出・洞察、評価・改善の仕組み、プロジェクト発足、リソースマネジメント、リスクマネジメントなど
  • リテラシーレベル
    社会におけるデータ・AI利活用(社会で起きている変化や活用されているデータや領域や技術や利活用の現場など)、数学的思考(論理的思考や数学的表現や数学的モデルや数学的解法など)、情報科学的思考(情報の表現や操作や分析や可視化や生成など)、AI的思考(AIの原理や種類や応用や制約や倫理など)など

受験費用は一般10,000円(税抜)、学生5,000円(税抜)です。試験は年に2回程度実施されており

  • 第6回:2024年3月上旬~下旬

が予定されています。申込期間は決定次第公式サイトで案内されます

DS検定® ★のメリット

DS検定® ★を受験することで得られるメリットは以下のようなものがあります。

  • データサイエンティストに必要なスキルや知識を体系的に学ぶことができる
  • データサイエンティストとしての自信やモチベーションを高めることができる
  • データサイエンティスト協会が発行する合格証明書やオープンバッジを取得することができる
  • データサイエンティスト協会が提供する様々なサービスや優待を受けることができる
  • データサイエンティストとしてのキャリアや就職に有利になる可能性がある

DS検定® ★は、データサイエンティスト協会が主催する唯一の検定試験です。データサイエンティスト協会は、データサイエンティストの育成や認定、社会的地位の向上、データサイエンスの普及や発展などを目的とした団体です。国内外の有力な企業や大学、研究機関などと連携しており、データサイエンスの最新動向や情報を提供しています。

データサイエンスやデータ分析業務に役立つ資格は多岐にわたります。その中でもDS検定® ★を受験することで、データサイエンティスト協会の一員として、そのネットワークやリソースを活用することができます。

データ分析に役立つ資格5選はこちら

DS検定® ★の対策方法

DS検定® ★を受験するにあたって、どのように対策すればよいでしょうか?以下にいくつかの対策方法を紹介します。DS検定公式ホームページはこちら

公式サイトや公式SNSをチェックする

DS検定® ★の公式サイトや公式Twitterでは、試験の申込方法や日程、出題範囲や問題形式、合格基準や合格者数などの情報が随時更新されています。また、過去問や模擬問題、解説動画なども公開されています。これらの情報を確認して、試験に対するイメージを持つことができます。

スキルチェックリストを参考にする

DS検定® ★は、スキルチェックリストver.4に基づいて出題されます。スキルチェックリストは、データサイエンティストに必要な3つのスキル領域について4段階のレベル(★~★★★)で評価されたものです。DS検定® ★では、各領域の★レベル相当とリテラシーレベルにおけるモデルカリキュラムを総合した範囲が出題されます。スキルチェックリストを参考にして、自分の強みや弱みを把握し、学習計画を立てることができます。

公式テキストや参考書を使う

DS検定® ★の公式テキスト「DS検定® ★ データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル 公式テキスト」は、試験に必要な知識や技術を網羅的に解説したものです。出題範囲に沿って章立てされており、各章末には確認問題もあります。

また、「DS検定® ★ データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル 完全攻略問題集」は、過去問や模擬問題を多数収録したものです。解答と解説も付いており、実戦的な対策ができます。これらの書籍は、公式サイトやAmazonなどで購入することができます。

オンライン講座やセミナーに参加する

DS検定® ★のオンライン講座やセミナーは、データサイエンティスト協会が主催するものや、協力企業や団体が提供するものがあります。オンライン講座では、公式テキストの内容を動画で学ぶことができます。

セミナーでは、データサイエンスの専門家やDS検定® ★の合格者が、試験のポイントや対策方法を紹介してくれます。これらの講座やセミナーに参加することで、効率的に学習することができます。

まとめ

この試験は、データサイエンティストに必要な3つのスキル領域とリテラシーレベルについて、見習いレベルの実務能力や知識を証明することができます。また、データサイエンティスト協会の一員として、様々なメリットを享受することができます。

試験の対策方法としては、公式サイトや公式SNSをチェックしたり、スキルチェックリストを参考にしたり、公式テキストや参考書を使ったり、オンライン講座やセミナーに参加したりすることが有効です。

データサイエンティストを目指す方や興味を持つ方は、ぜひDS検定® ★に挑戦してみてください。

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