プログラミング言語とは

プログラミング言語とは、コンピューターに命令するための人間が理解しやすい記号や単語で構成された言語です。

プログラミング言語は、人間が書いたソースコードをコンピューターが理解できる機械語に変換する必要があります。その方法には、コンパイルとインタプリタという2種類があります。

コンパイルとは、ソースコードを一括して機械語に変換することです。変換した後は、コンピューターの種類やOSに依存しない実行ファイルを作成できます。しかし、変換に時間がかかったり、エラーが発生したりする可能性があります。

インタプリタとは、ソースコードを一行ずつ読み込んでその都度実行することです。実行速度は遅くなりますが、変換に時間がかからないし、エラーもすぐに発見できます

プログラミング言語の選び方

プログラミング言語の選び方は、自分の目的や興味に合わせて決めるのがおすすめです。例えば、以下のような観点で考えることができます。

• どのようなものを作りたいか？（Webサイト、スマホアプリ、ゲーム、人工知能など）
• どのような環境で開発したいか？（Windows、Mac、Linuxなど）
• どのような学習方法を取りたいか？（書籍、オンライン教材、動画、スクールなど）
• どのようなキャリアを目指したいか？（フリーランス、正社員、起業家など）

また、以下のような基準で比較することもできます。

• 学習難易度：
  文法や概念が複雑かどうか、エラーが起きやすいかどうか、デバッグがしやすいかどうかなど
• 開発効率：
  開発環境やツールが充実しているかどうか、再利用性や拡張性が高いかどうか、実行速度や安定性が高いかどうかなど
• 需要度：
  求人数や市場規模が大きいかどうか、将来性や流行りがあるかどうか、コミュニティや情報源が豊富かどうかなど

人気・需要の高いプログラミング言語

上記の一覧表から、人気や需要の高いプログラミング言語を5つ選んで紹介します。それぞれの言語にはメリットとデメリットがありますので、自分に合ったものを選んでください。

Python

Pythonは、Webアプリや人工知能など幅広い分野で使われる汎用性の高い言語です。文法がシンプルで読み書きしやすく、初心者にもおすすめです。また豊富なライブラリやフレームワークがありますので、様々な機能を簡単に実装できます。

また、近年注目されている職業であるデータサイエンティストという職業もpythonの扱う職の一つとして知られています。

データサイエンティストって何？職業内容や年収について知りたい方はこちら
データサイエンティストになるために必要なデータエンジニアリング力に関する記事はこちら

Pythonのメリットは以下の通りです。

• 学習しやすい：文法がわかりやすく、インタプリタ方式なのですぐ動作確認ができる。
• 汎用性が高い：Webアプリや人工知能など、様々な分野で活用できる
• ライブラリが豊富：数学や科学、画像処理や機械学習など、多くのライブラリが提供されている

Pythonのデメリットは以下の通りです。

• 実行速度が遅い：インタプリタ方式なので、コンパイル方式に比べて実行速度が遅くなる
• インデントに注意：コードの構造をインデント（字下げ）で表すので、インデントがずれるとエラーになる

pythonで学ぶ機械学習に関する記事はこちら

Java

Javaは、Webアプリや業務システム、組み込みシステム、スマホアプリなど多くの分野で使われる汎用性の高い言語です。仮想環境で動作するので、様々なOSやハードウェアに対応できます。またオブジェクト指向の概念を持ちますので、再利用性や拡張性が高いです。

主にモノのインターネット(IoT)の分野からソフトウェアまで幅広く扱えるプログラミング言語がJavaになっています。大学の学部で言うと情報学部が該当します。

Javaのメリットは以下の通りです。

• 移植性が高い：仮想環境で動作するので、WindowsやMac、Linuxなど様々なOSで実行できる
• 需要度が高い：業務システムやWebアプリなど多くの分野で使われており、求人数も多い
• オブジェクト指向：オブジェクト指向の概念を使ってプログラムを効率的に設計できる

Javaのデメリットは以下の通りです。

• 学習難易度が高い：文法や概念が複雑であり、コンパイル方式なのでエラーが起きやすい
• メモリ消費量が大きい：仮想環境で動作するため、メモリ消費量が大きくなる

JavaScript

JavaScriptは、Webサイトの動作を制御する言語です。ブラウザ上で動作するので、Webアプリやゲームなどを作ることができます。またNode.jsという環境を使えば、サーバーサイドでも動作させることができます。文法はシンプルであり、初心者にも学びやすいです。

JavaScriptのメリットは以下の通りです。

• Web開発に必須：Webサイトに動きを付けたり、ユーザーとやりとりしたりするために必要な言語
• 学習しやすい：文法がシンプルであり、インタプリタ方式なのですぐに動作確認できる
• 拡張性が高い：フレームワークやライブラリが多く提供されており、様々な機能を実装できる

JavaScriptのデメリットは以下の通りです。

• 実行環境に依存：ブラウザによって動作が異なることがある
• セキュリティに注意：ブラウザ上で動作するため、セキュリティ上の問題が発生する可能性がある

PHP

PHPは、Webアプリを作るための言語です。サーバーサイドで動作するので、データベースやファイルなどを操作することができます。文法はシンプルであり、初心者にも学びやすいです。またWordPressという人気のCMS（コンテンツ管理システム）がPHPで作られています。

PHPのメリットは以下の通りです。

• Web開発に適している：Webアプリを作るために必要な機能が豊富に用意されている
• 学習しやすい：文法がシンプルであり、インタプリタ方式なのですぐに動作確認できる
• WordPressとの相性が良い：WordPressをカスタマイズするためにPHPの知識が役立つ
  このブログもワードプレスで構築して、細かいところはPHPをプログラムしています

PHPのデメリットは以下の通りです。

• 実行速度が遅い：インタプリタ方式なので、コンパイル方式に比べて実行速度が遅くなる
• 文法が曖昧：文法が曖昧であり、エラーが起きやすい

Ruby

Rubyは、Webアプリを作るための言語です。サーバーサイドで動作するので、データベースやファイルなどを操作することができます。文法はシンプルであり、初心者にも学びやすいです。またRuby on Railsという人気のフレームワークがRubyで作られています。

Rubyのメリットは以下の通りです。

• Web開発に適している：Webアプリを作るために必要な機能が豊富に用意されている
• 学習しやすい：文法がシンプルであり、インタプリタ方式なのですぐに動作確認できる
• Ruby on Railsとの相性が良い：Ruby on Railsを使えば、高速かつ効率的にWebアプリを開発できる

Rubyのデメリットは以下の通りです。

• 実行速度が遅い：インタプリタ方式なので、コンパイル方式に比べて実行速度が遅くなる
• バージョン管理に注意：バージョンによって動作が異なることがある

プログラミング言語の学習方法

プログラミング言語を学ぶ方法は、書籍やオンライン教材、動画、スクールなど様々あります。自分の目的やレベル、予算や時間に合わせて選ぶことが大切です。

以下は、プログラミング言語の学習方法の一例です。

書籍

書籍は、プログラミング言語の基礎から応用まで幅広く学べる方法です。自分のペースで学べるし、参考書としても使えます。しかし、最新情報やサポートが得られないこともあります。

書籍を選ぶときは、次のようなポイントに注意してください。

• 出版年：最新版かどうか確認する
• 対象者：初心者向けか上級者向けか確認する
• 内容：目次や評価をチェックする

オンライン教材

オンライン教材は、インターネット上で提供される教材です。ブラウザ上でコードを書いたり、動画やテキストで学んだりできます。最新情報やサポートが得られるし、手軽に学べます。しかし、自分で学習計画を立てたり、モチベーションを保ったりする必要があります。

オンライン教材を選ぶときは、次のようなポイントに注意してください。

• 費用：無料か有料か確認する
• 質：内容や評価をチェックする
• 量：教材の数や時間を確認する

ゲームでプログラミングを学べるサイトについて詳しくはこちら

動画

動画は、YouTubeやUdemyなどの動画サイトで提供される教材です。実際にコードを書いたり、動作を見たりしながら学べます。視覚的に理解しやすいし、楽しく学べます。しかし、動画の質や更新頻度が不安定なこともあります。

動画を選ぶときは、次のようなポイントに注意してください。

• 費用：無料か有料か確認する
• 質：内容や評価をチェックする
• 量：動画の数や時間を確認する

スクール

スクールは、オンラインやオフラインで提供される教室形式の教育です。講師やメンターから直接指導を受けたり、他の受講生と交流したりできます。カリキュラムがしっかりしているし、サポートが充実しています。しかし、費用が高いこともあります。

プログラミング言語のおすすめ教材

• プログラミング言語の学習方法は様々ありますが、ここでは私がおすすめする教材を紹介します。それぞれの言語に合わせて選んでください。

Python

• Pythonのおすすめ教材は以下の通りです。
  • 書籍：『入門 Python 3』（ビル・ラバノフ著、オライリージャパン）
  • オンライン教材：『Progate』
  • 動画：『Python入門』

Java

• Javaのおすすめ教材は以下の通りです。
  • 書籍：『スッキリわかるJava入門 第3版』（中山清喬・国本大悟著、インプレス）
  • オンライン教材：『ドットインストール』
  • 動画：『Java入門コース』

JavaScript

• JavaScriptのおすすめ教材は以下の通りです。
  • 書籍：『JavaScript本格入門 第4版』（山田祥寛著、技術評論社）
  • オンライン教材：『Codecademy』
  • 動画：『JavaScript入門』
  • スクール：『CodeCamp』

PHP

• PHPのおすすめ教材は以下の通りです。
  • 書籍：『PHPの絵本 第2版』（高橋麻奈著、SBクリエイティブ）
  • オンライン教材：『PHP入門』
  • 動画：『PHP入門コース』

Ruby

• Rubyのおすすめ教材は以下の通りです。
  • 書籍：『たのしいRuby 第6版』（高橋征義著、SBクリエイティブ）
  • オンライン教材：『Ruby入門』
  • 動画：『Ruby入門コース』

まとめ

• プログラミング言語とは、コンピューターに命令するための人間が理解しやすい言語です。
• プログラミング言語には、数百種類以上存在しますが、主要なものを30種類紹介しました。
• プログラミング言語の選び方は、自分の目的や興味に合わせて決めるのがおすすめです。
• プログラミング言語の学習方法は、書籍やオンライン教材、動画、スクールなど様々あります。自分に合ったものを選んでください。
• プログラミング言語のおすすめ教材を紹介しました。それぞれの言語に合わせて選んでください。