チャットGPTで文書作成するなら知っておきたい注意点
チャットGPTとは
チャットGPTとは、OpenAIが開発した人工知能ツールのことです。チャット形式で質問すると、人間のように自然な返答をしてくれます。多言語対応しており、日本語でも利用できます。
チャットGPTの仕組みは、GPTというプログラムが使われています。GPTとは、大量のテキストデータを学習させることで、質問の意図を読み取り自然な文章で返答できるようになったAIのことです。
チャットGPTは無料で利用できますが、有料版として月額20ドルで利用できる「ChatGPT Plus」もあります。有料版では、より高速な応答や新機能の優先的な利用ができます。
チャットGPTの使い方
チャットGPTの使い方は簡単です。まずはアカウント登録をします。メールアドレスや電話番号などを入力し、認証コードを受け取って登録完了です。
登録後は、チャット画面に移動します。画面下にある入力欄に質問や要望を入力し、送信ボタンを押すと、チャットGPTが応答してくれます。
チャットGPTはさまざまな用途で活用できます。例えば、
- 会話や相談
- 情報収集
- 文章の作成、要約、添削
- 翻訳
- 表計算ソフトの関数の作成
- プログラミングコードの作成
などが可能です。
チャットGPTで文書を作成する際の注意点
チャットGPTで文書を作成する際には、以下の2つの注意点があります。
- チャットGPTが提供する情報を鵜呑みにしない
- 機密情報は入力しない
チャットGPTで作成した文章はバレる!?についての記事はこちら
チャットGPTが提供する情報を鵜呑みにしない
チャットGPTは、インターネット上のさまざまなテキストや画像を学習しています。そのため、生成された文章や画像は、必ずしも正確や最新ではない場合があります。
例えば、チャットGPTに「日本の首相は誰ですか?」と質問すると、「菅義偉です」と返答するかもしれません。しかし、2023年8月2日現在、日本の首相は菅義偉ではなく、河野太郎です。このように、チャットGPTは古い情報や間違った情報を返すことがあります。
また、チャットGPTは、既存の文章や画像をコピーしたり、組み合わせたりして生成しています。そのため、生成された文章や画像が著作権を侵害している可能性があります。
例えば、チャットGPTに「村上春樹の小説を要約してください」と要望すると、「海辺のカフカ」という小説の一部をそのまま返すかもしれません。しかし、これは村上春樹の著作権を侵害する行為です。このように、チャットGPTは著作権を無視した文章や画像を生成することがあります。
したがって、チャットGPTが生成した文章や画像をそのまま文書として利用するのは危険です。必ずファクトチェックや著作権確認を行い、オリジナリティや正確性を担保する必要があります。
機密情報は入力しない
チャットGPTに個人情報や機密情報を入力しないでください。チャットGPTは、ユーザーが入力した内容をOpenAIによって利用されることがあります。また、セキュリティの保証もありません。
個人情報や機密情報を入力すると、漏洩や悪用のリスクが高まります。法的なトラブルに巻き込まれる可能性もあります。個人情報や機密情報は、絶対に入力しないようにしましょう。
個人情報や機密情報とは、以下のようなものです。
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 生年月日
- 性別
- 国籍
- 顔写真
- 指紋
- 署名
- 銀行口座番号
- クレジットカード番号
- パスワード
- ID
- 秘密鍵
- 企業の業績や戦略
- 政府の機密文書
- 医療記録
- 学歴や職歴
などです。また、近年は特にプログラムをチャットGPTを用いて生成するということも増えてきています。既存サービスを効率よく扱うためのAPIという仕組みがありますが、これを扱う際に使うAPIキーなどは、他人に教えてはダメな情報なので、誤ってこのような情報も入力しないように注意しましょう!
チャットGPT APIについての記事はこちら
以上が、チャットGPTで文書を作成する際の注意点です。これらを守ることで、チャットGPTを安全に利用できます。
まとめ
チャットGPTは、人工知能を使って自然な文章を生成できるツールです。しかし、そのまま文書として利用するのは危険です。間違った情報や著作権の問題があるからです。
チャットGPTで文書を作成する際には、以下の2つの注意点を守りましょう。
- チャットGPTが提供する情報を鵜呑みにしない
- 機密情報は入力しない
チャットGPTは、あくまでも人間の思考や発想の手助けとして活用することが大切です。文書作成においても、自分で内容をチェックし、修正や加筆を行うことが必要です。
コメント